タバコのflavorがした
タバコって苦手。
煙たいし、服に臭いがつくし、身体に良くないのもあるけど、
自分は鼻の粘膜が弱いのか、煙を吸うとムズムズと痛くなってしまって。
でも酔っ払ってくるとどうでもよくなるので、飲みの席ではそれ程困ったことはないけれど。
そんなだから自分で吸おうなんて思ったこともなくて。
20年必要なかったものを、今更必要としなくてもいい、って思うし。
だけど最近、タバコを吸う人がちょっと羨ましい、って思うことがある。
例えば言葉を発さずに、その空間に居られること。
お酒の場って、口下手で不器用だと話すことがしんどく感じたりする。
特に会社の飲み会なんかで、恋人・結婚・子どもの話題が出ようものなら、いつその矢じりがこちらへ向くかヒヤヒヤしているから、タバコでだんまり決め込めたら、いいなあって思う。
お酒でもそれは出来るけど、べろんべろんに酔っ払うという弊害があるから。
それから息抜きに席を立てること。
昨今のオフィスって基本禁煙で、喫煙スペースが別にあるのが一般的。
ずっと座りっぱなしだと腰が痛いし、ワークスタイルがエモーショナルなので、
席を立ってクールダウンしたいことが頻繁にある。
そういう時、非喫煙者はトイレに向かうか、コーヒー淹れにいくかするしかない。
出るもん出ない状態でトイレ行くって何かすごい罪悪感だけど、タバコって仕事中に抜けても何故か許されてる気がする。
(コーヒー飲んだら利尿作用でトイレ行きたくなって、出すもんだしたらまた喉が渇いて・・・って永久運動だし)
そういったものが非喫煙者の自分からすると、ツールとして羨ましいと感じた。
「居ること」と「離れること」は対極にある行為なのに、それはタバコという1つのツールで出来るんだもの。
ズルいとかそういう気持ちではなく、タバコ以外でもなんかそういう上手いこと出来るツール、あるといいなあってふと思ったところ。
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あなたの好きなタバコ
私より好きなタバコ
最後のキスはタバコのflavorがした
苦くて切ない香り
頬を刺す 朝の山手通り
タバコの空箱を捨てる
言葉を遮るためだけにタバコに火をつけた
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