捨てられる人間
私は「こうなりたい」と思う事柄がタイトルになっている本を見かけると、つい手にとって読みふけってしまう性分です。
例を挙げると、
「感情的にならない本」
「超集中力」
「誰からも可愛がられる人になる方法」
…等々。
そんな中「超集中力」で書いてあった事にとても感銘を受けました。
メン夕リストなんて胡散臭いなあって思っていたけど、自分のペースを作る方法が見つかったような気がしました。
一番印象に残ったのは、余計なことで選択を迷わないこと。
……朝ご飯は何を食べよう。どんな服を着よう。ネクタイの柄とシャツ、スーツの相性は。洗顔と歯磨きどちらを先にしよう。家の鍵はどこだっけ。ああコーヒーが飲みたい……
そういった選択の中で、考える力をバンバン浪費してしまうと、集中したい時に疲れてしまって集中出来ない、みたいな。
世間的にはそんなの当たり前なのかもしれないけど、それを平易な言葉で解説されて妙に納得がいった自分がいました。
実際やってみると結構いい感じで。
(朝の動きを決まりきったものにしたり、前日にやれることはやったり、鍵だけは絶対に無くさないようにしたり。)
けれど、部屋の散らかりがひどくて。
あれがない、これも見つからない、なんでこんな物幾つもあるの、ああ、ホコリで鼻水が止まらない…
という悪循環はどうしてもどうしても解決出来ませんでした。
それもこれも、自分に変なところがあったからです。
捨てられない。本当困ったことに。
例えば紳士服屋のDMが捨てられない。
何故なら住所氏名が書いてあって迂闊に捨てられないから。
大学時代に買った服が捨てられない。
一度も着なかったタグ付きの服(ファストファッション)が、痛ましくて捨てられない。
空き瓶が捨てられない。
何故なら月に数回の回収日をいつも逃してしまうから。
けれども「"ゆる"ミニマル」、という言葉を知って、「集中力の目減りを防ぐ」という動機づけがあった今、切実に「捨てられる自分」になりたいのです。
必要充分な量のモノしか持たない。
そして、これから新しく買うもの、得るものには、大事にするもの、頃合いが来たら捨てるもの、そういった見方を持てたらいいなと。
だから最近はシュレッダーを買ったり、瓶・ペットボトルではなく紙パック(燃えるごみで捨てられる)を選んだり、お決まりのコーディネート、色の組み合わせを作ったり(のび太がいつも同じ服を着ているような)、自分なりの工夫を模索しています。
私にとって一番集中出来る場所は、なんだかんだ言って自宅です。
(誘惑も一番多い場所ではあるけれど)
ひとまず健康を害さない水準へ片付けたい…
そして、整然とした環境ならば、物質的ではない"もの"に対しても、 冷静に要る要らないを判断できるとも思うのです。