サラダ
数日前に、「サラダを定義せよ」といった趣旨のツイートを見かけた。
なんか難しいこと言っていたけど、確かにサラダって条件つけするのが難しいくらい色んな種類がある。
野菜は大好き。
けれど、長い一人暮らしの中で、自宅でサラダを作ることは、ひたすらに
避け続けてきた。
というのも、我が家のキッチンの衛生環境はお世辞にも「キレイ」とは言い難いものであったから。
テレビのコマーシャルは、まな板や包丁に潜む雑菌のおぞましさを声高に叫んだし、ゴミ受けに溜まったクズを綺麗にする術も分からず、致死量かと疑うほどのキッチン泡ハイターを吹きかけて、見ない振りをした。
こんな空間で生野菜は危険。
あらゆる菌を滅するために、ひたすら加熱。燃やせ、焼け、茹でろ…
…だから普段はコンビニやスーパーで出来合いのサラダを買い求めた。
外食でも日頃の不足分を埋め合わせるかのように、生野菜を注文した。
野菜の構成物の大半は水分であるという事実を疑いたくなるようなカスッカスのキャベツや薄っい人参でも、青じそドレッシングがかかりすぎて最早煮浸しのように黒くなった大根サラダでも、「私は野菜を食べている」という安心感を得られるならそれで良かった。
--------
時は流れ、最近家でサラダを作ることにハマっている。
曲がりなりにも成長した結果、キッチンの掃除もほどほど出来るようになった。
じゃ、生野菜にも手を出してみよっか、というわけである。
過去に台所で惨劇を起こした私からは考えられない。ちなみに今のところ食中毒は起こしていない。
きっかけは、「レシピを見ないで作れるようになりましょう。」という料理本に出会ったから。
レシピを見ながらではなくて、素材の下ごしらえや、焼く、炒める、煮る、揚げるといった素材ごとの調理のコツや勘を身につけましょう、というコンセプトのもと書かれた料理本。
この本は個別に語りたいくらい感銘を受けたし、何より料理に対するハードルを下げてくれた。
サラダについても、「葉っぱ1種類だけでもいい」と言ってくれた。
葉野菜に水をよく吸わせて、サラダスピナーで水気を切り、冷蔵庫で冷え冷えになったら市販のドレッシングをかけて食べる。
お決まりのパターンは、ベビーリーフとミニトマトにドレッシングをかけただけのもの。
バリエーションも、ベビーリーフをただのレタスにしたり、ごくたまにキュウリを切ったり、ドライパックのコーンや豆を添えたりする程度。
これで十分じゃん、って感じ。
ちなみにサラダスピナーは、ダイソ一に324円で売られていたものを使っている。
「使うかどうかわからないキッチン用品は、とりあえずダイソ一で買う」という生活の知恵がここに。
ちなみに機能としては十分果たしてくれている。